アメリカン・エキスプレスのプラチナの「ホテル優待」は、他のステータスカードやアメックス提携カードと比べて圧倒的に優れており、世界の4大ホテルグループで”お得意様扱い”を受けることができます。

2019年4月に招待制から申し込み制へと移行したことで、これまでより取得しやすくなったアメックスプラチナですが、年会費が14万3,000円(税込)と高額であることから、申し込みを躊躇している方も多いことでしょう。

このところ年会費が無料のクレジットカードが増えてきているのにも関わらず、こんなに高い手数料を支払って「元が取れなかったらどうしよう」という不安を感じられるのは当然です。

アメックスプラチナが招待制だった時代からずっとメンバーで、アメックスプラチナ無しには生活できないと感じている私が、カードの優待や特典、さらには具体的な使用方法についてご紹介させていただきます。

今回はアメックスプラチナの「ホテル優待」に限定して、「本当に元が取れるの?」という皆さまの疑問や不安の声にお答えします。

INDEX
  1. アメックスプラチナのホテル優待2つを詳しく解説
    1. 家族カードでも「ホテル優待」が受けられる
    2. 海外旅行保険とプライオリティパスも合わせて快適な海外旅行が実現する
  2. ホテル優待その1「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」
    1. アーリーチェックイン/レイトチェックアウト
    2. 部屋のアップグレード
    3. 宿泊者2名までの朝食無料
    4. 室内でのWi-Fi無料
    5. ホテルごとの独自特典(100ドル相当)
  3. ホテル優待その2「ホテル・メンバーシップ」
    1. ヒルトンホテルグループ(ヒルトン・オナーズ会員)
    2. マリオットホテルグループ(マリオット・ボンヴォイ)
    3. ラディソンホテルグループ(ラディソン・リワーズ)
    4. シャングリラホテルグループ(ゴールデンサークル会員)
    5. ホテルメンバーシップをアクティベートする方法
  4. アメックスプラチナの「ホテル優待」まとめ

アメックスプラチナのホテル優待2つを詳しく解説

アメックスプラチナのホテル優待

アメックスプラチナには、国内や海外のホテル宿泊で優待や特典が受けられる「ホテル優待」が、大きく分けて2つあります。

  • ファイン・ホテル・アンド・リゾート
  • ホテル・メンバーシップ

世界最大の旅行代理店とも言われるアメックスは、数あるクレジットカードの国際ブランドのなかでも、航空券とホテルの手配能力が高いことで知られています。

世界最大の旅行代理店「アメックス」

アメリカン・エキスプレスの創業は、アメリカがゴールドラッシュに沸いた1950年代のことで、当初はアメリカ大陸の東西を結ぶ運輸業として開業しました。

その後、富裕層向けに外国旅行をサポートする事業を始めたことによって、アメックスは世界展開を開始しました。そして、トラベラーズチェックの発行したことで人気となり、世界に幅広いネットワークを持つ旅行と決済のための会社として成長しました。

このような歴史を経て事業を拡大させてきたアメックスは、現在でも航空券やホテルなどを中心とした旅行業界において強力なネットワークを持っており、世界最大の旅行代理店と言われています。

2つの「ホテル優待」は、年間のショッピング利用額やポイント残高などのカードの利用状況とは無関係に、アメックスプラチナを持つだけで付与されます。

家族カードでも「ホテル優待」が受けられる

1枚のアメックスプラチナに対して4枚まで無料で発行できる家族カードも、「ホテル優待」を受けることができる対象カードです。

アメックスプラチナの「家族カード」

カード所有者の本人が持つ「基本カード」に対して、カード所有者の配偶者、両親、18歳以上の子供に対して発行されるカードを「家族カード」と言います。

このあとで解説する「ホテル・メンバーシップ」優待を使えば、家族全員が世界4大ホテルの上級会員になり、高級ホテルで”お得意様扱い”を受けることができるのです。

なお、家族カードで買い物や宿泊の支払いをした場合、アメックスのポイント(アメックス・リワード)は全て基本カードに対して還元されますので、基本カードのポイントがどんどん貯まります。

ただし、各ホテルごとのポイントについては、ホテルのメンバーとなった個人名義で還元されますので、ご家族でポイントが分散してしまわないように注意しましょう。

海外旅行保険とプライオリティパスも合わせて快適な海外旅行が実現する

同じくアメックスプラチナに付帯している「海外旅行保険」と「プライオリティパス」を合わせて使用することで、海外旅行での快適さが格段に向上します。

アメックスプラチナの「海外旅行保険」

アメックスプラチナには海外旅行保険が付帯していて、傷害や死亡に対しては最大1億円、治療に対しては最大1,000万円が補償されます。

海外旅行保険の対象となるのは、カード保有者だけではなく、保有者の家族や、家族カードの保有者も含まれます。

アメックスプラチナの「プライオリティパス」

プライオリティパスとは、空港に設置されているVIPラウンジを利用できる会員証のようなものです。

プライオリティパスには複数のランクがありますが、アメックスプラチナに付帯しているプライオリティパスは最強ランクのもので、保有者と家族全員が無制限に無料で利用できるだけでなく、家族以外の同伴者1名も無料で利用可能です。

また、家族カードの保有者は、個別にプライオリティパスに登録することができ、基本カードと同じ条件で利用できます。

カード保有者だけではなく、ご家族に対しても同じようなメリットが受けられる点も考慮すると、高額な年会費が少し安く感じられるのではないでしょうか。

また、永遠の旅行者として世界を移動し続ける生活スタイルを選ぶ方にとっては、必須のクレジットカードであると言えます。

永遠の旅行者の基礎的な考え方となるファイブフラッグセオリーについては別記事(「ファイブフラッグセオリー。税金がゼロ。全てを非課税にする生き方とは。」)にて、詳しく解説していますので参考にしてください。

ファイブフラッグセオリー。税金がゼロ。全てを非課税にする生き方とは。

海外を移動しながらも常に快適な環境を確保できることが、アメックスプラチナの「ホテル優待」を利用することの最大のメリットであると言えます。

ホテル優待その1「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」

アメックスプラチナのファイン・ホテル・アンド・リゾート

ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)は、アメックスプラチナ保有者が利用できる高級ホテルでお得に滞在できる優待です。

アメックスが厳選した1000以上の世界のラグジュアリーホテルを対象としているため、宿泊費そのものは高いものの、各ホテルで「お得意様対応」を受けることができます。

国内と海外でホテルに滞在する機会が多い方にとっては、このFHRの利用だけでもアメックスプラチナの年会費の元が取れます。

  • 正午からのアーリーチェックイン対応
  • 部屋のアップグレード
  • 宿泊者2名までの朝食無料
  • 室内でのWi-Fi無料
  • 夕方4時までのレイトチェックアウト対応
  • ホテルごとの独自特典(100ドル相当)

これらの特典について、それぞれのメリットと具体的な活用例を紹介します。

アーリーチェックイン/レイトチェックアウト

通常予約による滞在 FHR利用による滞在
チェックイン 午後3時 正午
チェックアウト 正午 午後4時

ファイン・ホテル・アンド・リゾート優待のアーリーチェックインとレイトチェックアウト特典によって、合わせて7時間も滞在時間を延長することができます。

1泊の滞在あたり最大21時間が、優待利用によって28時間に伸びるのですから、この効果は絶大です。

「ホテル優待」の活用例 その1

海外旅行では、現地の空港への到着時間の都合によっては大きな荷物を持ったまま、チェックインまでの時間を潰さなければならない状況に陥ることがありますので、アーリーチェックイン対応は非常に助かります。

また、レイトチェックアウトの対応があることによって、ホテル滞在の最終日であっても部屋をキープしたままで外出できますので、外を動き回った後でシャワーを浴びてからチェックアウトすることができるのが便利です。

部屋のアップグレード

通常予約による滞在 FHR利用による滞在
部屋のアップグレード ほぼ無し ほぼ必ずアップグレード

高級ホテルには、ビジネス滞在にも利用される簡易的な部屋から、リビングや寝室などの複数の部屋に間仕切りされたスイートルームまで、さまざまなグレードの部屋があります。

ファイン・ホテル・アンド・リゾートを利用してホテルを予約すると、どれだけ低いグレードの部屋を予約しても、スイートもしくはスイート相当のグレードの部屋へとアップグレードされることが多いです。

「ホテル優待」の活用例 その2

あまりにホテルが繁忙期である超ハイシーズンを除いて、大抵の場合にはエグゼグティブラウンジなどが利用できる上級グレードの部屋までのアップグレードがされます。

宿泊費は予約したグレードの料金のままで高いグレードの部屋に宿泊できますので、予約時には最もグレードの低い部屋を予約しておきます。

もしも自動的にアップグレードがされない場合には、少し出費が増えることになりますが、追加料金を支払うことで大幅にアップグレードしてくれます。

これまでには「本当にこんな部屋に泊まっていいの?」と不安になるほどに立派な部屋にアップグレードされたことが、何度もありました。

宿泊者2名までの朝食無料

通常予約による滞在 FHR利用による滞在
朝食ビュッフェ料金 2500円~3500円/1人 無料/2人まで

ビュッフェ(バイキング)形式で提供される豪華な朝食は、高級ホテルに滞在することの楽しみのひとつですが、個別に申し込むと1人2500円~3500円程度という意外と高い料金設定になっています。

ファイン・ホテル・アンド・リゾートの利用によって2名分までの朝食が無料になりますので、少なくとも5000円相当の割引になりますので、朝からお得な気分になります。

「ホテル優待」の活用例 その3

1人で海外に出掛けて現地で誰かと会ってミーティングをするような場合には、ミーティング相手の名前を宿泊者名に入れておくことで、一緒に朝食を楽しみながら話をすることができます。

また、高級ホテルの朝食では、オムレツなどをオーダーできるエッグスタンドや、肉類のコーナーが人気ですが、各国の特徴あるフルーツが豊富に揃っていることも魅力のひとつです。

街でフルーツが売られているのを見かけても、わざわざ購入して持ち帰るのは面倒だと感じる方は是非、ホテルの朝食時に試してみてください。

室内でのWi-Fi無料

通常予約による滞在 FHR利用による滞在
ホテル内のWi-Fi利用 有料かつ低速Wi-Fi 無料かつ高速Wi-Fi

高級ホテルは「お金を払えば払うほどに快適なサービスが受けられる」ことが基本ですので、ホテル館内のWi-Fiについても有料である場合があります。

最近では一般向けのWi-Fiについては無料のホテルが増えてきていますが、利用者を限定した高速Wi-Fiについては有料である場合がほとんどです。

「ホテル優待」の活用例 その4

「海外旅行のときくらいはインターネットを離れて生活しよう」と思いつつも、やはりFacebookやInstagramに旅の思い出を投稿したり、LINEやメールで日本とのやりとりをするなど、インターネットを利用する機会が多いです。

休暇中であっても1日数時間はデスクワークをしたいという方にとっても、やはり快適なWi-Fiが提供されていることの満足度は高いです。

ホテルごとの独自特典(100ドル相当)

通常予約による滞在 FHR利用による滞在
ホテルの施設利用 全ての施設で追加料金 100米ドルまで無料で利用

ファイン・ホテル・アンド・リゾートの対象となっているホテルでは、施設ごとに特色ある独自の特典が提供されます。

ホテル内の飲食やプール、スパなどの利用料金から100ドル分までを無料提供される場合が多く、普段の滞在ではあまり利用することがない施設も含めて、ホテル滞在が快適になります。

「ホテル優待」の活用例 その5

FHR対象ホテルではアメックスプラチナ保有者向けに、期間限定で「3泊分の料金で4泊の宿泊が可能になるキャンペーン」などを行っています。

このような割引キャンペーンと100ドル分の施設利用を組み合わせることによって、高級ホテルをかなり安い値段で利用することができます。

ホテル優待その2「ホテル・メンバーシップ」

アメックスプラチナのホテルメンバーシップ

アメックスプラチナの「ホテル・メンバーシップ」優待は、世界で展開する4大ホテルグループの全てでゴールド会員相当の資格を取得できるというものです。

ファイン・ホテル・アンド・リゾートに対応しているホテルがない都市や、グレードの低いホテルで十分な場合には、「ホテル・メンバーシップ」優待を使って各ホテルグループの会員向け優待を利用します。

ホテルグループ 会員プログラム名称 付与される会員ランク 会員レベル
ヒルトンホテル ヒルトン・オナーズ ゴールド 上から2番目/全4段階
マリオットホテル マリオット・ボンヴォイ ゴールドエリート 上から4番目/全6段階
ラディソンホテル ラディソン・リワーズ ゴールドエリート 上から2番目/全4段階
シャングリラホテル ゴールデンサークル ジェイド 上から2番目/全3段階

ホテルグループにおける会員資格とは、宿泊客をランク付けすることで接客方法を変える仕組みで、ゴールド資格は「相当なお得意様」としての扱いを受ける会員ランクです。

つまり、アメックスプラチナを所持しているだけで、これまでの宿泊実績を一切問わず、これらのホテルグループでの特別な対応が約束されるということです。

各ホテルグループごとの特徴や、アメックスプラチナ無しにゴールド会員資格を得る場合に求められる条件についての情報をまとめます。

ヒルトンホテルグループ(ヒルトン・オナーズ会員)

アメックスプラチナ×ヒルトン・オナーズ

ヒルトンはアメリカ拠点のホテルグループで、90か国に5000を超えるホテルを展開しています。

グループの中心となるのはヒルトンホテルですが、その他にも数多くのホテルブランドを持っていて、安い価格帯のエコノミーホテルから超高級ホテルまで、さまざまなグレードのホテルを運営しているのが特徴です。

ヒルトンの主なホテルブランド 特徴
ウォルドーフ・アストリア グループ最高級ブランド
コンラッドホテル グループの高級ブランド
ヒルトンホテル ヒルトングループの中核ホテルブランド
ダブルツリー ヒルトンホテルより少しランクが低い
エンバシー・スイーツ 長期滞在型の高級ホテルブランド
キュリオ・コレクション 2016年に立ち上げられた高級ホテルブランド
ハンプトン 中低価格帯のホテルブランド
トゥルー 中級ホテルブランド
ヒルトンガーデンイン 低~中級のホテルブランド

アメックスプラチナ保有者に与えられるゴールド会員資格は、これらの全てのホテルブランドの滞在に適用され、部屋のアップグレードや、朝食無料、ポイントの還元などが行われます。

ヒルトングループの会員システムは「オナーズ会員」と呼ばれます。

ヒルトン・オナーズの会員ランク
ダイヤモンド
ゴールド 〇 アメックスプラチナで取得
シルバー
メンバー

ヒルトンの会員資格は「メンバー」「シルバー」「ゴールド」「ダイヤモンド」の4段階があり、ゴールド会員資格を得るには通常、1年間に「20回の滞在」もしくは「40泊の滞在」が必要になります。

これまでヒルトンのホテルには数多く宿泊してきましたが、1泊あたり平均1万円を超える宿泊料金ですので、ゴールド会員資格を得るためには少なくとも20万円以上かかります。

ヒルトン・オナーズの会員特典

ヒルトン・オナーズの一般会員である「メンバー」と、アメックスプラチナで得られる「ゴールド会員」の特典の違いを一覧表にまとめました。

特典の内容 メンバー ゴールド
会員特別価格 あり あり
ポイント還元 1ドルごとに1ポイント 1ドルごとに1.8ポイント
Wi-Fi スタンダード スタンダード
アーリーチェックイン なし なし
レイトチェックアウト なし あり
無料ボトルウォーター なし あり
部屋のアップグレード なし あり(エグゼクティブまで)
朝食無料サービス なし あり
エグゼグティブラウンジ利用 なし なし

(参考:ヒルトン・オナーズ会員特典

ヒルトンホテルは日本国内にも15のホテルを展開していますので、海外旅行だけでなく国内の出張や旅行でも活用することができます。

ヒルトンのゴールド会員資格が付帯しているクレジットカード

アメックスプラチナ以外でヒルトン・オナーズのゴールド会員資格を得ることができるクレジットカードを2つご紹介します。

カード名称 年会費 資格ランク 発行元
ヒルトン・オナーズVISAカード 1万4,150円(税込) ゴールド 三井住友(日本)
ヒルトン・オナーズ・アメックス・サーパスカード 99ドル ゴールド アメックス(米国)

ヒルトンのゴールド会員資格だけが目的であれば、アメックスプラチナよりも圧倒的に年会費が安い三井住友が発行するヒルトン・オナーズVISAがおすすめです。

マリオットホテルグループ(マリオット・ボンヴォイ)

アメックスプラチナ×マリオット・ボンヴォイ

マリオットホテルグループは、アメリカを拠点として世界各国に5500以上のホテルを有する世界最大のホテルグループです。

運営するホテルブランドの種類も多く、エコノミーから超高級までのあらゆるグレードのホテルがあります。

マリオットの主なホテルブランド 特徴
ラグジュアリー グループ最上級ホテルブランド
ザ・リッツカールトン 各都市を代表する高級ホテルブランド
セントレジス 高級ホテルブランド
JWマリオット クラシック路線の高級ブランド
Wホテル デザイナース系の高級ブティックホテル
ブルガリ・ホテル&リゾーツ ブルガリと提携した高級ブランドホテル
シェラトン 老舗高級ホテルブランド
ウエスティン 世界37か国で展開する高級ホテルブランド
ルネッサンスホテル モーテルから高級路線へとモデルチェンジ
コートヤード 中級ホテルブランド
アロフトホテル エコノミークラスのビジネスホテル

超高級ホテルである「ザ・リッツカールトン」や「シェラトン」だけでなく、海外版ビジネスホテルとして人気の「アロフトホテル」のようなエコノミーホテルも含まれています。

なお、マリオットホテルの高級ホテルブランドの場合には、ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)に含まれていることが多いですので、マリオット利用時にはFHR利用との比較検討をするようにしましょう。

マリオットグループの会員プログラムは「マリオット・ボンヴォイ」です。

マリオット・ボンヴォイの会員ランク
アンバサダー
チタン
プラチナ
ゴールド 〇 アメックスプラチナで取得
シルバー
一般会員

会員グレードは細かく設定されており、「会員」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「チタン」「アンバサダー」の6段階があります。

ゴールド会員資格を得るには通常、「25泊以上の滞在」が必要ですので、ヒルトン・オナーズのゴールド会員よりも資格取得のハードルが高いです。

マリオット・ボンヴォイの会員特典

マリオット・ボンヴォイの一般会員と、アメックスプラチナで得られる「ゴールド会員」の特典の違いを一覧表にまとめました。

特典の内容 一般会員 ゴールド
会員特別価格 あり あり
ポイント還元 1ドルごとに10ポイント 1ドルごとに12.5ポイント
Wi-Fi あり あり
アーリーチェックイン なし なし
レイトチェックアウト なし あり(午後2時まで)
無料ボトルウォーター なし なし
部屋のアップグレード なし あり
朝食無料サービス なし なし
エグゼグティブラウンジ利用 なし なし

(参考:マリオット・ボンヴォイ会員特典

マリオット・ボンヴォイのゴールド会員資格は6段階のなかで上から4番目、下から3番目であるため、優待や特典についてはヒルトンよりも少し見劣りするものになります。

とはいえ、各都市を代表するホテルを数多く運営していることがマリオットホテルグループの最大の魅力ですので、最上級のホテルグループで「お得意様相当」の対応をしてもらえることは、アメックスプラチナを保有していて良かったと感じます。

マリオットのゴールド会員資格が付帯しているクレジットカード

マリオット・ボンヴォイのゴールド会員資格が得られるクレジットカードとしては、SPGアメックスが有名です。

カード名称 年会費 資格ランク 発行元
SPGアメックス 3万4,100円(税込) ゴールド アメックス(日本)

SPGアメックスの正式名称は「スターウッド・プリファード・ゲスト・アメリカン・エキスプレスカード」という長い長い名称です。

マリオットグループの提携カードとしてアメックスが発行しており、年会費は3万4,100円(税込)で、カード保有期間中はゴールド会員資格が得られます。

アメックスプラチナには無い特典として、毎年のカード更新時にマリオットグループのホテル1泊分の無料宿泊特典がもらえることや、マリオットのホテル内の飲食が15%引きになることなどあります。

アメックスプラチナとSPGアメックスの年会費には10万円以上の差がありますので、もしマリオットのゴールド会員資格(ゴールド・エリート)だけを取得することが目的であれば、断然SPGアメックスの方がお得です。

ラディソンホテルグループ(ラディソン・リワーズ)

アメックスプラチナ×ラディソン・リワーズ

ラディソンホテルグループは、日本国内には成田に1軒しかないため、あまり知名度の高くありませんが、世界では1000を超えるホテルを運営している巨大ホテルグループです。

他の大手ホテルグループが進出していないような珍しい都市にも展開していることが多く、世界を動き回っていると、意外とラディソンの利用機会が多いです。

ラディソンの主なホテルブランド 特徴
ラディソンホテル グループの中核ホテル
ラディソンブリュ アメリカ国外でのラディソンの中核ホテル
ラディソンレッド 若者向けの中低価格帯ホテルブランド
ラディソンコレクション 「クオルヴス」の名で知られる高級ブランド

「ラディソンブリュ」「ラディソン・コレクション」などのラディソンの名前を冠したホテルブランドが多く、アメリカを中心として世界へと展開を進めています。

インドの各都市にもラディソンのホテルがあり、混とんとした環境のなかで非常に快適な時間を過ごすことができています。

ラディソンの会員プログラムは「ラディソン・リワーズ」と呼ばれます。

ラディソン・リワーズの会員ランク
プラチナ
ゴールド 〇 アメックスプラチナで取得
シルバー
クラブ

「クラブ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4段階が設定されており、ゴールド会員資格の取得には通常、「20回の滞在」あるいは「30泊の滞在」が必要です。

ラディソン・リワーズの会員特典

ラディソン・リワーズの一般会員である「クラブ」と、アメックスプラチナで得られる「ゴールド会員」の特典の違いを一覧表にまとめました。

特典の内容 クラブ ゴールド
会員特別価格

(レストラン飲食)

あり

(5%割引)

あり

(15%割引)

ポイント還元 1ドルごとに20ポイント 1ドルごとに12.5ポイント
Wi-Fi あり なし
アーリーチェックイン なし あり(通常の2時間前)
レイトチェックアウト なし あり(通常の2時間後)
無料ボトルウォーター あり あり
部屋のアップグレード なし あり
朝食無料サービス なし なし
エグゼグティブラウンジ利用 なし なし

(参考:ラディソン・リワーズ会員特典

ラディソン・リワーズの特徴としては、アーリーチェックインや部屋のアップグレードに加えて、会員グレードごとに飲食の割引率が設定されていることです。ゴールド会員の場合には、ホテル内での飲食代金から15%が割引されます。

シャングリラホテルグループ(ゴールデンサークル会員)

アメックスプラチナ×シャングリラゴールデンサークル

シャングリラホテルグループは、香港が拠点のホテルグループで、アジア地域を中心として100程度のホテルを運営しているホテルグループです。

シャングリラの主なホテルブランド 特徴
シャングリラホテル グループの中核となる高級ホテルブランド
トレーダースホテル ビジネス利用を想定した高級ブランド
ケリーホテル 親会社「ケリーグループ」の名を冠する高級ホテル

東京の丸の内にあるシャングリラホテル東京など、プールやスパなどの施設を充実させ、滞在時の快適性を最大限に高めていることが特徴です。

シャングリラグループの会員プログラムは「シャングリラ・ゴールデンサークル」と呼ばれ、「ゴールド」「ジェイド」「ダイヤモンド」の3段階の会員グレードがあります。

シャングリラ・ゴールデンサークルの会員ランク
ダイヤモンド
ジェイド 〇 アメックスプラチナで取得
ゴールド

シャングリラでは一般会員である最低グレードが「ゴールド」であるため、アメックスプラチナ保有者に対しては「ジェイド」会員資格が提供されます。

シャングリラ・ゴールデンサークルの会員特典

シャングリラ・ゴールデンサークルの一般会員である「ゴールド会員」と、アメックスプラチナで得られる「ジェイド会員」の特典の違いを一覧表にまとめました。

特典の内容 ゴールド ジェイド
会員特別価格 あり なし
ポイント還元 あり ボーナスポイントあり
Wi-Fi あり なし
アーリーチェックイン なし あり(午前11時から)
レイトチェックアウト なし あり(午後4時まで)
無料ボトルウォーター あり 好きなアメニティ3つを選択
部屋のアップグレード なし あり
朝食無料サービス なし あり
エグゼグティブラウンジ利用 なし なし

(参考:ゴールデンサークル会員特典

シャングリラのジェイド会員であることの最大のメリットは、午前11時からのアーリーチェックインと、夕方4時までのレイトチェックアウトが利用できることです。

1泊の宿泊料金で最大29時間の滞在が可能ですので、前後の予定などを見ながら都合が良い時には、シャングリラホテルを優先的に利用するようにしています。

ホテルメンバーシップをアクティベートする方法

既にアメックスプラチナをお持ちの方で、まだ各ホテルグループのホテルメンバーシップのゴールド資格を持っていない方は、事前に会員ページから登録が必要です。

まず、各ホテルグループの会員登録を行ってください。

会員ページURL
ヒルトン・オナーズ https://hiltonhonors3.hilton.com/
マリオット・ボンヴォイ https://www.marriott.co.jp/
ラディソン・リワーズ https://www.radissonhotels.com/
シャングリラ・ゴールデンサークル https://www.shangri-la.com/jp/

会員登録が完了すると会員番号が発行されますので、アメックスの会員ページに移動して、氏名や住所、会員番号などを入力します。

ホテルグループごとに反映までの時間は異なりますが、ゴールド会員に相当する資格にアップグレードが完了すると、メールでの通知がきます。

アメックスプラチナの「ホテル優待」まとめ

アメックスプラチナのホテル優待まとめ

アメックスプラチナの優待や特典のなかでも大きなウエイトを占めている「ホテル優待」について詳しく解説しました。

年間に複数回の海外旅行に出掛けられる方や、ご家族など大人数で海外旅行に出掛けることが多い方であれば、この「ホテル優待」だけで年会費の元が取れてしまう可能性があります。

世界の4大ホテルグループの会員プログラムで、ゴールド会員相当の資格が獲得できるアメックスプラチナは、滞在先やチェックイン時間などに応じてホテルグループを使い分けることができることが魅力的です。

ホテルグループ名称 会員特典と使い分けのポイント
ヒルトンホテルグループ バランスの良いゴールド会員特典
マリオットホテルグループ 高級感のあるラグジュアリーホテルの利用
ラディソンホテルグループ 他のホテルグループのない珍しい都市での展開
シャングリラホテルグループ アーリーチェックイン/チェックアウトの利便性が高い

ヒルトン・オナーズVISAカードやSPGアメックスのような特定のホテルグループとの提携カードと比較すると、アメックスプラチナには選択肢の多さにおいて大きな差があります。

ただし、やはりアメックスプラチナの14万円を超える年会費は決して安いものではありませんので、「ホテル優待」以外の特典や優待もチェックして、「本当に元が取れるのか」については慎重に検討するようにしてください。

アメックスプラチナを手に世界を飛び回る投資家を目指しましょう。