投資初心者が投資を始める際に、最初に抱く疑問は「投資はどこに行けばできるのか?」でしょう。

この疑問に対する答えは大きく3つあります、第一に銀行の窓口、第二に証券会社の窓口、第三にネット証券です。

これだけを見ると、一番精神的なハードルが低いのはよく行く銀行かもしれません。

しかし金融機関それぞれに強みと弱みがあります。そのため銀行の窓口が合っている人もいれば、証券会社の窓口やネット証券が合っている人もいます。

ここでは各金融機関のメリット・デメリットを紹介したうえで、投資を始めるためにはまず何が必要かを考えてみましょう。

INDEX
  1. 銀行の窓口で投資を始めるメリット・デメリット
  2. 証券会社の窓口で投資を始めるメリット・デメリット
  3. ネット証券で投資を始めるメリット・デメリット
  4. まとめ

銀行の窓口で投資を始めるメリット・デメリット

銀行とお金

投資をしたことがない人にとって、3つの選択肢のうち最も馴染みが深いのは銀行でしょう。

そのため「もし投資を始めるのなら、よく行く近所の銀行の窓口に相談してみよう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

銀行の窓口で投資を始めるメリットは、こうした精神的なストレスを含め、何かとストレスが少ない点にあります。

まず普段ATMを使って入出金、振込、定期預金等の手続きを行っているところで投資を始めれば、お金に関する手続きが全てワンストップで解決します。

また銀行が口座情報を持っているので、投資口座の開設や商品の売買などの手続きもほとんど窓口の担当者に任せきりにすることができます。

言ってみれば特にこれといった知識がなくても、投資を始められるのです。

ただし知らずに投資はするな!日本の金融商品・金融機関が抱える3つの問題でも解説しているように、日本の金融機関には回転売買といって、短期間のうちに顧客に金融商品を売り買いさせることで、手数料分の利益を得るという商慣習が残っています。

そのため何も知らないまま、窓口の担当者の言う通りに投資をしていると、いつの間にか資産が目減りしていたという事態にもなりかねません。

とはいっても、お金関連の手続きをワンストップで解決できる点や、普段ATMを使う銀行の窓口で投資の手続きができる気安さなどがあるのも確かです。

そうしたメリットに魅力を感じるのであれば、あらかじめ投資の勉強をしてから窓口に相談に行くことをおすすめします。

証券会社の窓口で投資を始めるメリット・デメリット

証券会社とお金

「せっかく投資を始めるんだし、専門の金融機関に行ってみたい」という人は、証券会社の窓口を投資の第一歩に選ぶかもしれません。

この選択肢にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

証券会社の窓口で投資を始める最大のメリットは、品揃えの豊富さです。

そのため銀行やネット証券では取り扱いのない商品を運用したいという場合は、証券会社の窓口で投資をする必要があります。

また銀行の窓口と同様に、専門の担当者が相談に乗ってくれるため、投資を始めるだけであれば事前の勉強もいりません。

ただし、ここでもネックになるのが投資の知識です。

そもそも「他で取り扱いのない商品を買いたい」と思うためには、商品ごとの違いを理解するための知識が必要です。

また証券会社にも前述の回転売買という商習慣は残っています。

そのため何も知らないまま窓口に座れば、「投資は始められたが、手数料ビジネスの餌食になってしまった」という結果になりかねません。

したがって、余計な手数料を払わずに、かつ証券会社の窓口で投資をするメリットを最大限に活用しようと思うのであれば、やはり事前に投資の勉強をしておくのが賢明でしょう。

ネット証券で投資を始めるメリット・デメリット

パソコンとチャート

ウェブ広告などで存在を知っていて、インターネットで手続きが関係するネット証券で投資を始めてみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

ネット証券の魅力は大きく3つ。

1つ目は前述した通りインターネットで手続きが完結するため、どこかに出向いて行って手続きをする必要がない点です。

2つ目は銀行や証券会社の窓口に比べて各種手数料が安いという点です。

窓口を設けるとどうしても担当者を置かねばならず、担当者を置けば人件費を払わなければなりません。

もちろん事業所の家賃や光熱費なども必要になります。そうしたコストを賄うには、どうしても手数料に上乗せせざるを得ないのです。

一方でネット証券ではそうしたコストはかからないため、手数料を安くしても利益が残るというわけです。

3つ目は窓口での営業トークがないので、すすめられるがままに投資をして回転売買の被害に遭うこともないという点です。

これは投資の初心者や、すすめられると断れない性格の人にとっては、大きなメリットと言えます。

ただしネット証券にもデメリットはあります。それはただ口座を開設しただけでは、何をどこから手をつけていいかわからない点です。

近年国の政策の後押しもあって人気を集めている投資信託一つをとっても、日本国内で6,000本を超える商品があります。

他にも国内外の株式や国債、FXに先物、金・プラチナなどを含めれば、選択肢はどんどん増えていきます。

投資初心者がこの中から自分に合ったものを選ぶのは不可能です。

そのため、ネット証券のケースにおいては、事前に勉強をしておかなければ投資を始めることさえできません。

「なんとなく」で始めることはできますが、それでは思い描くような資産運用はできないでしょう。

この勉強しておかなければ満足のいく運用はできないという点は、銀行の窓口・証券会社の窓口・ネット証券全てに共通しているのです。

まとめ

銀行の窓口・証券会社の窓口・ネット証券にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、投資を始める際にはこのなかから自分が使いやすいと思う金融機関を選ぶ必要があります。

しかし、どの金融機関を選ぶにしても、最初にやるべきは投資についての基礎を学ぶことです。

さもなければ知らぬ間に手数料の高い商品を買ってしまったり、口座を開設したところで「何を買えばいいんだ」と途方に暮れたりするだけです。

知識がなければ投資を始めることはできないのです。

お金の窓口では投資を始めるために必要な基礎的な情報を、このホームページやセミナーで発信しています。

今自分が何に時間やお金を割きたいのか、将来どれくらいの資産を持った状態で老後を迎えたいのか……そういったことを含めて、投資について一歩ずつ学ぶお手伝いをさせていただければ幸いです。