
香港と深センは隣り合わせの国ですから、香港へ訪れたついでなどの移動が増えています。
- 香港へ訪れたついでに、深センも観光する旅行客
- 出張で香港に訪れて、あわせて深センの会社へ訪問するビジネスマン
あるいは、マカオへの移動が含まれる方もいるでしょう。
以前は、深センといえば『コピーブランド品の最大市場』といわれていました。しかし今では『未来都市』と言われるほど、世界的な先進企業があることで有名になっています。
『ビジネスを始めるならまず深センへ行け』と言われているほどです。
今回は、香港経由で深センに入る際に必須の、イミグレーションについてご紹介いたします。
「香港と深セン間で入出国手続きがいるのか」と思う方もいるかもしれませんが、香港は『香港特別行政区』ですので、立派な別国扱いです。
そもそもイミグレーション(パスポート審査)とは?
イミグレーションとは、入国時にかかる審査のことを指しています。
英語で「Immigration(入国)」と書き、日本ではイミグレとも言われます。
香港から深センへのイミグレについて詳しくご説明します。
イミグレーションは香港のどこで行う?
イミグレを行う箇所は香港では8箇所あります。
深センとの便利性を考えると、主に使われるのはおよそ5箇所です。
- 皇崗口岸(ホワンガン) 24時間
- 福田口岸・皇岗口岸(フーティエン・ファンガン)6:30〜22:30
- 深圳湾口岸(シェンジェンワン)6:30〜24:00
- 蛇口口岸(シェコウ)7:45〜21:30
- 羅湖口岸(ローホゥー)6:30〜24:00
その他のイミグレの箇所としては、福永口岸(フーヨン)、文锦渡口岸(ウェンジンドゥ)、沙头角口岸(シャトウジャオ)があり、各イミグレの混み具合や特徴は、次の公式サイトよりリアルタイムに確認できます。
→https://www.immd.gov.hk/eng/contactus/control_points.html
イミグレーションに必要な物は何?
- パスポート
パスポートは必須です。忘れたらどうにもなりません。
- 外国人入出国カード
『香港側を出国する際』と『深センに入国した際』の両方で必要となります。イミグレを行う入国管理局に置いてありますので、書き損じてもいいように、まとめて何枚か取っておくといいでしょう。
なお、ペンは現地に備え付けてありますが、混雑やインク切れなどもありますので、カバンに1本ペンがあるとたいへん便利です(えんぴつ不可)。
イミグレーションはどれくらいの時間がかかる?
場所により審査時間に差がありますが、
- 出国手続きに15分
- 入国手続きに20分
合わせて35分くらいを目安に考えておけば問題ありません。
プチ情報として、無人で入出国が行えるシステム「e通道」があります。これは、あらかじめ指紋登録をしておいてから、指紋認証で通過するシステムになります。ただし、こちらの利用には次のような制限があります。
- 18歳以上であること
- 香港で犯罪履歴がないこと
- 香港空港から1年以内に4回以上入国履歴があること
香港と深センの行き来が頻繁な方は、時間効率化になります。
イミグレーションでよくある質問
イミグレでよくある質問をまとめて回答していきます。
イミグレーションの手続きではどんな質問が聞かれるの?
国によっては入国理由などをしつこく聞かれることもあります。ですが香港と深センのイミグレでは、通常滅多に聞かれることはなく、パスポートと入出国カードがあれば問題ありません。
筆者が聞かれたことがあったのは、次のような内容です。これらは英語で聞かれます。
『このホテルはどこの地区にあるのですか?』
出国票に記入したホテルが、有名なホテルではなかったのでしょう。
ホテルが何区にあるのか分からなかったため、「福田区(フーティエン・シー。東京都港区みたいな都会です)」と答えて切り抜けたことがあります。
『深センには何日滞在するのですか?』
→「one day(一日)」・「two days(二日)」など
『入国の目的は?』
→「Visitor(観光)」・「Business(仕事)」
家族でイミグレーション手続きはどうやってする
家族でイミグレを行う場合も、同様にひとりひとり列に並び行わなければいけません。小さいお子さんと並ぶ場合はおもちゃやおやつを持っていくと時間潰しになるのではないでしょうか。
イミグレーション手続きを早めるテクニック
先ほども少し触れましたが、時間を早める一番の方法は「e通道」への登録です。
その他の手軽にできる基本的なテクニックとしては、『入出国カードを前もって記載しておくこと』です。または、基本的ですが『混雑時間帯を避けること』です。
深センで観光や買い物を楽しみましょう
未来都市と言われる深センへ、観光やお仕事で行かれる方が多くなり、深センも楽しめる街になりました。
焦らずイミグレをおこない、観光や買い物をゆっくり楽しみ有意義な時間を過ごしてください。