サラリーマンの方の中で、「お金がなかなか貯まらないなぁ」と悩んでいる方はいませんか?
サラリーマンになると、今までなかった新たな支出が増えます。同時に、結婚やマイホームの購入、子育てや老後の備えなどに向けた貯蓄の必要性を感じている人も多いでしょう。
そこで最初に考えつくのは『節約』です。しかし、実際どうやって節約すればよいのか疑問に思いますよね。
この記事ではサラリーマンの方向けに、年間120万円以上も節約できる驚きの方法を解説します。
また、今回の方法は投資の元本作りに最適です。節約で残ったお金を投資することで、格段に貯蓄スピードを向上できます。
例えば、この記事の方法を使って年間120万円の節約ができたとしましょう。同時に投資を始めて利回り5%で10年間運用すると、元本と利息を合わせて『15,528,228円』です。
つまり、今回の節約方法を使えば、120万円が将来的に1,500万円を超える資産形成が期待できます。
個人にもかかわらず約100億円の資産を作ったことで有名な本田静六さんも、節約による地道な貯金と投資をしていました。
節約と投資はお金持ちへの近道です。まずは積極的に節約から始めていきましょう。
今回の節約術は具体的な金額と共に分かりやすく説明するので、ぜひ細部までご覧ください。
昼食代の節約
仕事に集中するために、出勤日の昼食は欠かせません。つまり、昼食代は毎日かかるコストであり、節約すれば大きな効果が期待できます。
新生銀行の『2019年サラリーマンのお小遣い調査』によると、サラリーマンの昼食代の平均は男性で555円、女性で581円という結果になりました。
さらに年代別で詳しくみると、以下の表のようになりました。
(年代別のサラリーマンの昼食代)
年代/性別 | 男性 | 女性 |
20代 | 516円 | 553円 |
30代 | 551円 | 565円 |
40代 | 589円 | 637円 |
50代 | 564円 | 567円 |
全体 | 555円 | 581円 |
(参考:2019年サラリーマンのお小遣い調査)
つまり、1ヶ月を30日間として土日休みのサラリーマンの平均昼食代は、男性の場合、555円×22日間で『月12,210円』、女性の場合は581円×22日間で『月12,782円』となります。
ちなみに、同調査で男性会社員の1ヵ月のお小遣いは36,747円、女性会社員は33,269円というデータがあります。この金額から、サラリーマンの昼食代は1ヵ月のお小遣いの30%以上に使われているのです。
それだけ大きな割合を占める昼食代の節約は大きな効果が期待できます。
お弁当を作る
昼食代の最も効果的な節約方法は『お弁当を作ること』です。
ニチレイフーズの「お弁当事情に関する調査」によると、手作り弁当の費用は全国平均で1食あたり231.5円です。つまり、昼食を手作り弁当にすると、毎月の昼食の食事代が231.5円×22日で『月5,093円』になります。
この金額は平均昼食代のほぼ半額です。この方法によって、男性の場合は『月7,117円』、女性の場合は『月7,689円』の節約ができます。
水筒を持参する
昼食を取る時は、いつも飲料水を購入する人も多いのではないでしょうか。そのお金を『水筒の持参』によって節約できます。
外で飲み物を購入すると、150ml1本で大体150円です。出勤日につき1本の購入を継続すれば、150円×22日で月3,300円が飲み物代になります。
そこでティ―バックを使って事前に飲み物を作り、水筒に入れて持参したらどうなるでしょうか。
例えば、アマゾンにある「伊藤園 ワンポット抹茶入り玄米茶 ティーバッグ」なら、50袋入りで405円です。この量があれば、一つで1ヵ月分のお茶が作れます。
よって、3,300円-405円で『月2,895円』の節約が可能です。
コンビニではなく、スーパーを使う
お弁当や飲み物の用意には少し時間がかかります。人によっては、どうしても外食やコンビニ弁当になってしまう人がいるのではないでしょうか。
そんな人は『スーパーで昼食を買う』と節約できます。
例えば、150mlのペットボトルを買う場合、コンビニでは150円程度だが、スーパーでは100円前後で買えます。他にも、時間帯や賞味期限によっては、お弁当なども格安で手に入るでしょう。
飲み会を控える
サラリーマンになると、会社の付き合いで飲み会が多くなるでしょう。しかし、社会人の飲み会の費用は今までより高くなり、参加しすぎるとお金が貯まらない原因になります。
若手のうちは断りづらいかもしれませんが、貯金のために勇気を持つことが大切です。
新生銀行の「2019 年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の1回の飲み代は5,415円、女性会社員の1回の飲み代は4,288円という結果になりました。
このことから週に1回だけ飲み会に行く場合でも、男性は月約2万円、女性は月約15,000円以上の費用がかかります。
ちなみに、同調査では1ヵ月の飲み代の平均は、男性会社員で13,175円、女性会社員で9,493円でした。つまり、飲み会に全く行かなければ月に約1万円の節約になります。
1ヵ月の飲み会を1回だけにしても、月に4,000~5,000円ほどの節約効果です。
実際、参加するべき飲み会は歓送迎会や忘年会など、節目となる大きなイベントだけで充分でしょう。
断り方
サラリーマンが飲み会を断るには、以下の理由が有効です。
- 体調不良
- すでに用事がある
- 禁酒している
- お金が足りない
上記の理由を使いながら、できるだけ早い段階で断りましょう。
他にも、一次会に参加して二次会には行かないという手段もあります。
タバコを吸わない
サラリーマンの方の中には、タバコを継続的に吸っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、タバコは健康的にも金銭的にも多くのデメリットがあります。今回は金銭面に注目しましょう。
現状、タバコの価格は年々上昇しています。
総務省の小売物価統計調査によると、2019年9月時点で国産紙巻きたばこの価格は464円です。同調査で、10年前の2009年9月のタバコの価格を見ると150円でした。
なんと、この10年間でタバコの価格は約3倍に跳ね上がっています。
また、厚労省の平成29年「国民健康・栄養調査」によると、現在喫煙している人は1日に15.5本のタバコを吸うというデータがあります。
つまり、現在喫煙者は平均的に15.5本×30日で月に465本のタバコを吸うと計算できます。
一般的にタバコは一箱20本なので、465本÷20本で月に23箱を消費します。
そして、総務省の調査ではたばこの価格は464円だったことから、464円×23箱で多くの人は月に10,672円をタバコに使っているのです。
タバコをやめれば、月に約1万円の節約ができます。1年間継続すれば、節約額は約12万円にものぼり、大きな効果があるでしょう。
辞め方
タバコがなかなか辞められないのは、ニコチンが含まれているからです。完全に辞めるまでには苦労が必要になりますが、これを機に頑張ってみるべきでしょう。
代表的なタバコの辞め方は次の通りです。
- タバコや灰皿を処分する
- 禁煙を宣言する
- 禁煙補助薬(ニコチンガムやパッチ、飲み薬など)を使用する
上記を実践しつつ周りと協力しながら、確実にタバコを辞めていきましょう。
家賃の節約
サラリーマンの人はすでに独立して暮らしている人も多いのではないでしょうか。
独立した後に重くのしかかる出費が『家賃』です。
不動産流通推進センターの2019 不動産業統計集4不動産賃貸によると、東京都圏のワンルームマンションの家賃の平均は72,723円という結果になりました。
また、国税庁の平成 29 年分 民間給与実態統計調査 を見ると、年齢階級別の所得が分かります。
それぞれの階級の平均所得を見ていくと、20~24歳が262万円、25~29歳が361万円、30~34歳が407万円、35~39歳で442万円です。
この所得を単純に月換算すると、月21~36万円ほどの月収となります。先ほど示した平均家賃が約7万円だったので、家賃は収入の2~3割を占めるほどに大きい支出です。
実際は税金や社会保険料が給料から天引きされるので、家賃の割合はさらに大きくなります。
引っ越す
家賃の代表的な節約方法は『家賃が安い住居へ引っ越すこと』です。
主要駅から少し離れた場所や他の県に引っ越すだけでも家賃を安くできます。ただし、通勤時間や近所付き合いなどの金銭面以外の問題がでる場合があるので、注意してください。
東京都に住んでいる方であれば隣の神奈川県に移るだけでも、今より安い家賃の住宅に住める可能性が上がります。
実家暮らし
家賃を最も節約できる方法は『実家暮らし』です。
実家暮らしをしてうまくいけば、家賃をタダにすることが可能です。今まで都内ワンルームマンションに住んでいた人なら、月約7万円の節約になります。
食費や光熱費なども払わずに済む可能性があるので、節約にはうってつけの方法です。
サラリーマン節約術の効果
今までの紹介した全ての節約術を最も効果的に使うと、次のようになります。
(1ヵ月の節約金額)
項目 | 節約額(男性) | 節約額(女性) |
お弁当持参 | 7,117円 | 7,689円 |
水筒持参 | 2,895円 | 2,895円 |
飲み会に参加しない | 13,175円 | 9,493円 |
タバコを吸わない | 10,672円 | 10,672円 |
実家暮らし | 72,723円 | 72,723円 |
合計 | 月106,582円 | 月103,472円 |
上記の条件を満たせば、男性は毎月106,582円、女性は毎月103,472円と、毎月約10万円以上の節約ができます。
もちろん、家庭状況やライフイベントによって異なる点には注意するべきです。しかし、1年間で120万円、10年間ともなれば1,200万円以上の違いが出ることは無視できません。
地道な節約が将来の暮らしに大きな影響を与えるのです。
積極的に節約すれば、お金はどんどん貯まる
ここまでサラリーマン向けの節約術を紹介してきました。
今回紹介したもの以外にも電気代・水道代・車代・スマホ代・保険の見直しなど、節約できる可能性のある項目はたくさんあります。
これを機に、何か節約できる支出はないか探してみるとよいでしょう。
今回の節約術を実行するだけでも、年間120万円以上のお金を貯めることができます。
また、冒頭でも述べたとおり、個人で約100億円の資産を築きあげた本田静六さんは地道な貯蓄と資産運用で豊かになりました。
これからは堅実にお金を貯めるだけではなく、本田静六さんのように資産運用もしながら効率よく貯蓄していくべきです。
お金の窓口では、このようなお金に関することを分かりやすく発信しています。直接の相談もお受けしているので、ぜひお気軽にご連絡ください。