節約をしているのに思うように貯金が増えない、と困っていませんか?お金が貯まらないと悩んだときこそ、節約の方法を見直すチャンスです。

本記事では、節約の効果を上げるコツと具体的な節約方法を、詳しく解説します。これを機に、無理なく続けられる節約の仕組みづくりを目指しましょう!

INDEX
  1. 節約の第一歩。毎月の収支を確認しよう
    1. 支出を項目ごとに仕分ける
  2. 支出を固定費と変動費に分けてみよう
    1. 固定費とは
    2. 変動費とは
  3. 節約を成功させるために、固定費の削減が重要なわけ
  4. 固定費の具体的な削減方法を紹介
    1. 保険料の見直しは、各種相談窓口を活用しよう
    2. 住宅ローンは借り換えも検討
    3. 家族構成や利用状況に合った電気会社を選ぶ
    4. 通信費を減らすには、スマホの利用状況を見直そう
  5. まとめ

節約の第一歩。毎月の収支を確認しよう

節約を成功させるにはまず、現在の収支を確認することが重要です。収支を確認すると、以下がわかります。

  • 自分が何にお金を使っているのか
  • 節約が可能な出費項目は何か

つまり、収支を整理することで家計の現状把握および、節約プランの設計ができるようになるのです。毎月の収入は、給与明細や給与振込口座の通帳などでチェックします。

支出の詳細は、レシートや引き落としが行われる口座の通帳などで確認可能です。レシートや明細を確認する習慣がない人は、まず1カ月分の明細を集めて、書き出してみましょう。

支出を項目ごとに仕分ける

レシートや明細が集まったら、支出した額を内容によって仕分けします。仕分ける項目は、以下のとおりです。

  • 食費
  • 住居費
  • 光熱費/水道料金
  • 家具/家事用品
  • 被服/履物
  • 保険/医療
  • 交通/通信
  • 教育
  • 教養/娯楽
  • その他

費を仕分けすることで、どの項目にどのくらいのお金を使っているかを確認しやすくなります

また、総務省統計局などが発表している一般的な出費額のデータと比較することで、お金を使いすぎている項目の把握もできるでしょう。

支出を固定費と変動費に分けてみよう

支出を仕分けた項目は、固定費と変動費に分けられます。固定費と変動費では、節約の方法や効果に違いがあります。それぞれの特徴を知り、自分に合った節約方法を見つけましょう。

固定費とは

固定費とは、生活状況などに関わらず、定期的に一定の金額が発生するものをいいます。生活環境やライフスタイルに大きな変化がない限り、毎月の固定費に大きな差は出ません。

固定費として分類される項目には、以下があります。

  • 住居費
  • 光熱費/水道料金
  • 通信費
  • 保険料
  • 教育費

上記のほか、新聞代や駐車場代なども固定費です。そのほか、1年に1回納める固定資産税や自動車税なども、固定費として把握しておきましょう。

固定資産税とは

土地や家屋・償却資産を所有する人に課される税金です。毎年1月1日に不動産を保有する人が、納税者となります

納税者は、不動産がある市区町村に対し、一括もしくは分割で納税します

変動費とは

変動費とは、生活状況や行動などにより、支出額が変動するものをいいます。変動費にあたる項目は、以下のとおりです。

  • 食費
  • 家具/家事用品
  • 被服/履物
  • 医療
  • 交通
  • 教養/娯楽

変動費の多くは、生活の質の向上や娯楽にかかる費用です。生活に不可欠ではない出費が多いため、節約にチャレンジしやすい項目だといえるでしょう。

ただし、変動費を節約しすぎると生活の楽しみが減り、ストレスが溜まることも考えられます。変動費の節約を成功させるには、無理のない範囲で続けることが重要です。

節約を成功させるために、固定費の削減が重要なわけ

節約を成功させるには、固定費の削減が効果的とされます。固定費の削減が効果的な理由は、以下のとおりです。

  • 固定費を見直すと、継続的に節約ができるようになる
  • 固定費には、節約できる項目が残っている

固定費は、決まった期間ごとに必ず支払いが発生します。そのため、一度固定費を削減できれば、以降の固定費も継続的に減らせるのです。

例えば、毎月の保険料を5000円から4000円に削減すれば、1年間で1万2000円の節約ができます。同じ保険に30年間加入し続けた場合、節約できる金額は36万円にのぼります。

このように、継続的に節約できる仕組み作りを目指せるのが、固定費を削減するメリットです。固定費は生活に不可欠な支出が多いため、節約の対象から除外している人も多いでしょう。

しかし、実際に固定費を見直してみると、思わぬ項目で節約できることがあります。固定費を節約したことがない人は、これを機に、ぜひ見直しに取り組んでみてください。

固定費の具体的な削減方法を紹介

最後に、いくつかの固定費について、具体的な削減方法を紹介します。

保険料の見直しは、各種相談窓口を活用しよう

保険料を見直したい人は、各種相談窓口を利用するとよいでしょう。保険料の見直しで重要なのは、保障内容も併せて確認するという点です。

どのような保障が必要かは、ライフステージの変化などにより変わります。

ライフステージとは

人生の状況により区切った、段階のことです。新婚期・教育期・子供独立期・老夫婦期などにわけられます

例えば、子供が小さいうちは、生命保険や医療保険などの保障を充実させると安心です。一方、子供が独立してからは、それほど大きな保障は不要になる場合もあります。その場合、不要な保障を減らせば、保険料が低くなることも考えられます。

このように、保険を契約してからしばらく時間がたっている人は、保障内容と保険料を併せた見直しがおすすめです。保険の相談や見直しを受け付けている窓口には、以下があります。

  • 保険会社の窓口
  • 保険の相談窓口
  • FP(ファイナンシャルプランナー)事務所
FP(ファイナンシャルプランナー)とは
将来に向けた資金計画を立ててくれる、家計の専門家です。資産運用だけでなく、住宅ローンや税金・保険・年金など、幅広く相談できます

現在加入している保険の内容を詳しく確認したい人は、保険会社の窓口に相談しましょう。保険会社に関わらず、幅広い商品の相談をしたい人は、保険の相談窓口が便利です。

保険だけでなく、家計の見直しや将来の資金計画なども相談したい場合は、FP事務所を利用する方法もあります。なお、FP事務所での相談は有料の場合もあるため、あらかじめ確認しましょう。

住宅ローンは借り換えも検討

住居費の見直しをするには、まず年収に対する適正な住居費を知っておくことが大切です。賃貸物件に居住している場合、適正な家賃額は、一般的に年収の25%までとされます。

つまり、年収500万円の人にとっての適正な家賃額は、10万円程度と計算できます。家賃の負担が大きすぎる場合は、契約更新などを機に、家賃が安い物件への引っ越しを検討するのも選択肢のひとつです。

分譲住宅に住んでいる場合、適正な住宅ローン返済額は、年収の35%以内とされます。今後住宅の購入を考えている人は、この範囲内で購入住宅の予算を決めることが重要です。

また、すでに住宅ローンの借り入れがある人は、借り換えをすることで返済額を減らせるケースもあります。借り換えを希望する人は、現在借り入れている住宅ローンの返済予定表などを持って、いくつかの銀行に相談するとよいでしょう。

なお、住宅ローンの借り換えには、手数料や印紙代といった諸費用が必要です。り換えにより削減できる返済額よりも、支払う諸費用の方が大きいと、損をする可能性があります。

借り換え時には、諸費用についてもあらかじめきちんと確認することが重要です。

家族構成や利用状況に合った電気会社を選ぶ

電気代が高い人は、電気会社を替えることで、電気代が安くなることがあります。2016年の電力自由化以降、個人で自由に電気会社を選べるようになっています。

電気会社を比較したい人は、使用量や電気代が記載された過去の明細をもとに、いくつかの電気会社でシミュレーションをとるとよいでしょう。

シミュレーションは、各電気会社のホームページで家族構成や使用量を入力すると、簡単に作成できます。なお、電気会社によっては、利用者に向けたポイントサービスや割引プランなどがあります。

電気会社を選ぶ際には、シミュレーションと併せてサービスの内容もチェックし、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。

通信費を減らすには、スマホの利用状況を見直そう

携帯電話の利用代金が高いと感じている人は、スマホの利用状況を見直しましょう。スマホの利用状況を見直すには、以下の方法があります。

  • 契約している携帯電話キャリア(NTTドコモやau・ソフトバンクなど)で料金プランの相談をする
  • 格安SIMに変更する

スマホは、契約者を特定するID番号が記録されたSIMカードを端末に差し込むことで、通話などの利用が可能になる仕組みになっています。

スマホの料金を下げたい人は、SIMカードを格安SIMへ変更することを検討してもよいでしょう。格安SIMとは、大手キャリア以外の通信事業者が提供するSIMカードです。

現在利用しているスマホのSIMカードを、格安SIMに変更すると、利用料金が安くなる可能性があります。大手キャリアにこだわらない人は、格安SIMによるスマホ利用料の節約も、選択肢のひとつです

なお、格安SIMに替えた場合、大手キャリア独自のメールサービスなどは利用できなくなります。また、アフターサービスや料金の支払い方法は、通信事業者により異なります。

契約時には、料金の安さだけでなく、使いやすさやサービスの内容も確認することが大切です。

まとめ

節約が続かないもしくは、節約してもお金が貯まらない人には、固定費の見直しが効果的です。固定費を削減すれば、継続的に節約できる仕組み作りを目指せます

節約の負担を減らし、計画的にお金を貯めたい人は、ぜひ固定費の削減にチャレンジしてみましょう。