将来的な支出に備えて貯金を蓄えておきたいと思っていませんか?家・車のローン、教育費、親の介護費等、予想外の支出は不安ですよね。今後の出費が不透明な中で、しっかりと貯金を蓄えておきたいと考えるのは当然です。
「貯金を増やすには投資という選択肢もあるけどリスクが心配、、、確実にコツコツと貯金を殖やしていきたい。」と思っている方も多いのではないでしょうか?毎日の家計簿管理から普段の食費削減といったところまで、節約をする方法は多く存在しています。
今回の記事では、数ある節約方法の中から簡単にかつ楽に節約する方法を紹介します。これを機に、今後の支出に備えて貯金を蓄えて安心した生活を送りましょう。
無理な節約をせずに貯金を殖やすためには準備が重要!
何事にもまずは準備が大事です。貯金も例に漏れず、事前に戦略を練るなどの準備をしていくことで成功できるかどうかに繋がります。
事前に必要な準備のステップとしては、
- 明確な貯金額を決める
- 節約プランを決める
- 貯金専用口座を開設する
というような流れになります。貯金プランの決定や貯金専用口座の開設など少しの準備で目標の貯金額に達するかどうかが決まるといっても過言ではありません。
明確な貯金額と節約のプランを決める(目標の設定)
貯金をするにあたって、まずは目標の貯金額を設定しましょう。1年で40~50万円!などのやや大まかな目標数字より、1年で48万円!といった明確な目標の方が好ましいです。
明確な貯金額を決めた後は、節約プランを考えていきます。例えば、1年で48万円の目標額を決めたら、毎月約4万円の貯金がが必要です。4万円を毎月の収入から引いて、そこから固定費・変動費を逆算して計算していく、、といった流れです。
賢く貯金するには、この逆転の発想が非常に重要になってきます。
「貯金専用口座」を開設する
次は、貯金専用口座を開設します。「なんで、口座を開設する必要があるの?」答えは簡単です。貯金に苦手な人は特にですが、人はお金が余っていると使ってしまう傾向にあります。そのため、自動的にに給与から貯金を行えるルートを作っておくことで、つい使いすぎてしまうことを防ぎ、戦略的に貯金を行います。
ネット銀行であれば、設定で毎月の定期入金を自動的に行えます。また、1つの名義で「貯金用」「緊急用」など、目的によって口座を分けておくことが可能なので、ついつい引き出してしまう事も少なく便利です。
節約できない!貯金できない!という人の代表的な3つの特徴とは?
実は、せっかく節約しよう!貯金しよう!と思って、いざ実行してみても続かない人、そもそも節約も貯金も出来ない人は多く存在しています。
そういった人たちは、自分の特徴を客観的に見つめなおすことが節約・貯金のための第一歩とも言えますので、一緒にどんな特徴があるか見ていきましょう。
1.「残った生活費を貯金しよう」と考えている
第1に、「余ったお金と貯金しよう」と考えているという特徴があります。
前章でも少し触れましたが、人には残っているお金を使い切りたいという心理が働きます。「余ったお金を貯金しよう」と考えていると、「結局手元に残るお金は無い、、」といった状況に陥ってしまいます。
このように、「余ったお金を貯金しよう」と考えている場合、自動的に貯金が行えるシステムを作っておくことが効果的です。
2.キャッシュレスの多用
第2に、「キャッシュレスを多用してしまう」という特徴があります。キャッシュレスを使っていると、ポイント還元などのお得なキャンペーンに釣られた結果、お得に感じて、ついつい使いすぎてしまうことがあります。
また、キャッシュレス決済では物理的に現金が減らないため実際にお金が減っていく感覚が無くなってしまい、「気づいたら使い過ぎていた」なんて事も少なくありません。
3.そもそも、お金の管理ができていない
最後に、「そもそもお金の管理ができない」という特徴があります。根本的にお金の管理が難しいという方は非常に多く存在しますが、悲観的になる必要は全くありません。
最近は様々な家計簿アプリが登場しているので、これらを活用するだけでも簡単にお金の管理ができるようになります。以降の章では、節約貯金のコツについて紹介しています。
【初級者向け】節約貯金の具体的なコツ
家計簿アプリで収入・支出の管理を行う
家計簿アプリは、口座やカード、電子決済といった情報を連携させることで、自動的に支出や収入の管理を行ってくれます。従来のノートに記録する家計簿のように、煩雑さがなく手軽に管理ができます。
下記に人気の家計簿アプリを掲載しています。特にマネーフォワードは、UXにも優れており使いやすく、おすすめです。
- マネーフォワード ME: 口座やカード情報を登録すれば全自動で家計簿管理を行ってくれます。
- 家計簿Zaim: 細かいカテゴリ分けができます。事細かく管理したい人におすすめです。
- Moneytree: 使いやすいデザインが特徴的です。
※上記アプリは基本的なサービスが全て無料です。
食費などの変動費を削減する
簡単かつ、手っ取り早く節約貯金できるのが「食費など変動費の削減」です。特に食費の削減は即効性があり、取り組む人が多い節約方法です。ポイントは自炊と冷蔵庫の中身を把握することです。
言わずもがなですが自炊は外食に比べて、出費を抑えられます。外食すると1回の食事で1000円を超えることも多々ありますが、それを自炊に置き換えるだけでも、かなりの節約になります。
仮に、外食が1回1000円だとして毎日1回外食した場合、31日×1000円で31000円の出費になります。自炊が1回あたり半分の500円だとすると、31日×500円で15500円になります。毎日自炊は厳しいという方でも、日常的な食事を自炊に置き換え外食を控えるだけでも現状より、かなりの節約が可能になります。
また、外出する前に冷蔵庫の中身を確認しておくことで無駄な買い物を防げます。他にも、あらかじめ作るメニューを決めておくことも効果的な節約が可能になります。
電気・ガス・水道代などの固定費を調整する
次に、紹介するのが「固定費の調整」です。電気代やガス代、水道代は自分で使用料を調整できるため、通信費や家賃などの固定費と比較して簡単に削減が可能です。
コンセントをこまめに抜く、お風呂にためた水で洗濯。など普段の生活から無理のない程度で節約意識を持つことで、固定費を削減できます。
また、2016年の法改正によって電力が全面自由化されたので、自分で自由に電力会社を選べるようになりました。主要電力会社よりお得なプランを提供している会社も多くあり、電力会社を乗り換えることで固定費削減も実現できます。
※参照:経済産業省・資源エネルギー庁:電力の小売り全自由化って何?
【上級者向け】賢く上手に貯金する方法とは?
ここからは上級者向けの節約貯金方法のご紹介になります。節約もある程度していて、貯金も少しずつ貯まってきたという方は必見です。多少、手間のかかる方法もご紹介しますが、それらを実践するだけで大きな節約効果と貯金の増加を期待できます。
大手のキャリアから格安モバイルに契約変更
携帯料金に関する節約を抑えるテクニックのご紹介です。大手キャリアで契約中で毎月の通信費は高いけど、契約体系が分かりにくいから中々乗り換えられないという方も多いのではないでしょうか?
総務省によると、携帯電話料金の平均支出は8611円/月となっています。例えば、格安キャリアの中で最も利用者数の多い「楽天モバイル」の6GBのプランMだと2480円/月になります。単純に平均支出と比較すると、6131円/月もお得になります。
2年縛り期間中だと解約金が発生するなど、キャリアの乗り換えにはコストもかかりますが、トータルで見たときに確実に節約できるので、上級者にはオススメの節約貯金方法です。
※参照:総務省|令和元年版 情報通信白書
支払い方法をカード払いに変更する
普段の生活費を現金からカード払いに変更することで節約が可能です。
例えば、ガス・電気代などはカード払いに対応している会社も増えてきたので、これらの支払いを既存の方法からカード払いに変更することでお得になります。
仮に、ガス・電気料金が毎月合計で10000円かかっていて、それを口座振替で支払いしていたとします。100円につき1ポイント貯まるカードで決済を行うと毎月100ポイント(実質100円)が得られます。得られるのは、実質100円ですが、口座振替の場合は手数料として数百円取られることも多いので、お得感は倍増します。
日常的な食費や日用品をクレジット支払いにするのは心理的に不安だという人も、最近では、デビットカードなどその瞬間に口座引き落としされる決済手段も増えてきたので、これらを普段から活用することで、トータルで考えたときに1000円以上の節約と同等の効果が得られます。
現状、クレジットカードの種類は乱立していますが普段使いであれば「ポイント還元率」に着目してカード選びをするといいでしょう。
ネットバンクを有効活用する
「貯金用」「生活費用」「教育費用」「緊急用」、、、など用途によって口座を使い分けておくと便利です。
口座の使い分けにオススメな銀行はネットバンクです。理由は目的別に口座を開設できるだけではなく、金利がメガバンクに比べて高く貯蓄に向いているからです。一般的なメガバンクの普通預金の金利が0.001%と、100万円を預けても、1年後の利息はたったの10円、、それがSBJ銀行だと0.150%と150倍の金利の差があります。
ネットバンクは他にも様々な特典があり、お手元のスマホでもお金の流れを管理できるので非常に便利です。
無理なく楽しく節約をして貯金を殖やしましょう!(まとめ)
節約貯金を始める前の心得や出来ない人の特徴、賢く楽しく節約貯金を行う方法についてこれまでご紹介してきました。目標やプランを決めて節約貯金を初めても、厳しい倹約をしていては継続できません。目標を達成するために何より重要なことは、無理なく楽しく節約貯金をしていくことです。
節約貯金に慣れてきたら、他にお金を増やす方法として、給料をあげる・投資するといった選択肢があります。特に投資はフィンテックの広がりによってハードルが下がり、主婦や学生の方でも簡単に始められるようになったので、次の選択肢として投資も考えてみては如何でしょうか?