こちらの記事では、香港と日本が「友好的な関係にあるのか?」というテーマについて解説していきます。

香港は世界トップクラスの金融センターとして発展している都市です。

日本に住んでいる投資家たちにとっても、香港は欠かせない市場になっています。

香港は、街をトヨタの自動車が走っていたり、セブンイレブンやイオンなどのコンビニ、スーパーで買い物ができてしまうほどに、日本の文化が浸透している親日国家なのです!

香港は、一体なぜこれほどまでに親日的な都市になったのでしょうか?

この記事では、「香港がなぜ親日的な都市になったのか?」に答えるために、香港と日本の交流の歴史を紹介しています。

具体的に紹介する内容は以下のものです。

  • 香港と日本の国際関係の歴史
  • 現在の香港人は日本に対して友好的な感情を持っている

この記事は5分くらいでカンタンに読めて、香港と日本の関係について、十分に知ることができますので、ぜひご一読ください!

INDEX
  1. 香港と日本の国際関係の歴史
    1.  お互いに昔からビジネスを活発に重ねてきた
    2.  お互いのポップカルチャーを楽しんできた
  2. 現在の香港人は日本に対して友好的な感情を持っている
  3. まとめ

香港と日本の国際関係の歴史

日本のパスポートと香港の位置

香港と日本の間には、古い時代から深いつながりがありました。

香港と日本が、どのように友好的な関係をつくってきたのか、これから紹介していきますね。

 お互いに昔からビジネスを活発に重ねてきた

香港には日本の大手スーパー「イオン」も出店している
香港と日本がいったい、どうやって友好的な関係をつくってきたのか、これから紹介していきますね!

香港と日本が本格的にビジネスをし始めるようになったのは、いまから150年以上前の、幕末~明治維新の時代になります。

幕末~明治時代の香港と日本のビジネスで有名なのは、香港上海銀行(現在のHSBCの前身)が経済成長していく日本に資金提供したことです。

当時の日本は、進んだヨーロッパの社会システムを真似て、先進国になろうとしている最中でした。

発展するために必要なお金をまだ持っていない貧乏な国だった日本に、お金を貸してくれたのが、香港でつくられた香港上海銀行だったのです。

香港上海銀行は、日本各地に支店を増やしました。

支店を全国に増やすことで、世の中を発展させるために必要なお金をまだ持っていなかった日本が、外国とビジネスをして、お金持ちになるための手助けをしてくれたのです。

太平洋戦争で日本が負けてしまい、世界の銀行との取引ができなくなっていたときにも、香港上海銀行は世界の銀行の中で最初に取引を再開して、復興の手助けをしてくれました。

たしかに太平洋戦争では、当時イギリスの土地だった香港は日本とお互いに敵同士になってしまいました。

しかし、戦後に和解してからはビジネスを重ねて、お互いの発展を助け合うような関係になれたのです!

いまの香港には、多くの日本の企業が進出しています。

香港に進出している日本の企業には、たとえばスーパーの「イオン」、スポーツ用品メーカーの「アシックス」、とんこつラーメンチェーンの「一蘭」、長崎ちゃんぽんで有名な「リンガーハット」などがあります。

どの会社も、日本でもよく知られていますね!

現在の香港に進出している日本の企業は、2017年時点で、なんと1,404社!

香港に進出している日本の企業は、アメリカや中国と並んで、世界トップクラスの数を誇っています。

ここまで紹介してきたように、歴史的に香港と日本は、お互いに活発にビジネスをしてきたのです。

 お互いのポップカルチャーを楽しんできた

香港映画の代表的スター「ブルース・リー」の銅像
香港と日本は、お互いの映画やアニメなどのポップカルチャーを楽しむことで、仲のよい関係をつくってきました

香港と日本がお互いの文化を楽しむようになったのは、太平洋戦争が終わった後の時代のことです。

香港の文化といえば、まずなによりも映画が有名!

日本人は、香港で撮影された映画を、昔から楽しんできました。

1973年に「燃えよドラゴン」が公開されてからは、香港で撮影された映画は、日本でも人気に火がつき、楽しまれるようになりました。

1980年代には、名作、ヒット作を生み出し続けた香港映画のスターに憧れる日本人ファンが、たくさんいました。

熱狂的な日本人ファンの中には、わざわざ現地語の広東語を勉強して香港に観光しに行く人もいたのです!

そして、なんと、世界中のファンが熱狂した香港映画は実は、日本の映画界で活躍していた日本人スタッフを招いてつくられたものなのです!

このように、香港と日本の映画を通した交流は、とても深いものでした。

日本の代表的なポップカルチャーであるアニメは、香港の人たちにも大人気で、愛されています。

「ドラえもん」、「ドラゴンボール」、「ポケモン」のような日本の国民的人気作品をはじめに、数多くの作品が香港で放送されていて、いまではすっかり、お茶の間に定着しているのです。

香港と日本の文化は、昔からお互いの国民を楽しませ続けているのです!

現在の香港人は日本に対して友好的な感情を持っている

香港の青空
香港の人たちが、日本人に友好的な気持ちを持っているのかどうかは、現地を訪れたいと思っている人にとっては、とても大事なことになります。

結論から言うと、香港の人たちは日本や日本人に対して、とても友好的な気持ちを持っています

理由のうちの一つに、香港と日本が民主主義や資本主義という、自由な考え方を持つ社会で生活していることがあります。

香港の向かい側にある中国では、いまは中国共産党による独裁政治が行われていて、言論や表現の自由が制限されています。

また、経済の仕組みも、中国は香港や日本とちがって、国が市場をコントロールしていて、取引の自由が制限されています。

中国の自由が制限された独裁体制を押し付けられないか警戒している香港の人たちは、同じ自由な民主主義と資本主義の社会を持つ日本が、中国に対抗する味方として自分たちを応援してくれることを期待しているのです。

同じ自由な社会に生きているということが、香港の人たちが日本人に友好的な理由の中でも、とても大切なものなのです。

前に紹介したように、日本のポップカルチャーが楽しまれているということも、香港の人たちが日本人に友好的な理由になっています。

日本の映画、マンガ・アニメは、いまも香港の人たちに大人気で、楽しまれ続けているのです!

日本の自由な社会が生み出したポップカルチャーが、日本という国や、日本人への友好的な気持ちを大きくさせています。

実は、観光でも、日本は香港の人たちにとって人気の国です。

2017年に日本へ観光に来た香港人は、なんと約200万人もいるのです!

香港の人口は730万人なので、1年間で約4人に1人以上の香港人が日本に来ていることになります。(出典:日本政府観光局(JNTO)

多くの香港の人たちが日本に来ている理由は、日本に近い距離にある国の中で、特にお金持ちで、そして、昔から日本の文化・ポップカルチャーを楽しんできたからです。

文化、観光、政治のすべてで、日本は香港の人たちにとって欠かせない国になっています。

  • 豊かなポップカルチャーを発信している
  • 香港と同じ自由な価値観を持っている
  • 豊かで香港の観光にお金を使ってくれる

このような理由があって、日本人は香港でとても歓迎されているのです!

まとめ

今回は、香港の人たちが日本人にとても友好的な気持ちを持っているということを紹介しました!

香港は昔から、日本ととても盛んにビジネスをしていて、いまも多くの日本企業が活動している都市です。

香港では日本のポップカルチャーも大人気で、自分たちと同じで、とても自由な国である日本の人たちに対して、とても友好的な感情を持っているのです。

また香港は、格安航空を使えば、日本から往復で、一番安くて2万円台という価格で、片道4時間で向かうことができる立地にあります!

このように香港は、投資をするときにも日本人にとって、とても活動しやすい環境なのです!

あなたがこれから投資活動をしようと考えているなら、香港は一番よい選択肢のひとつになるでしょう!