今回は投資信託についてです。

ここまで、目的の設定の重要さと、老後の資産形成において大切なポイントをまとめさせていただきました。

長期で安定的な資産運用を行うに当たって、分散投資の大切さや複利運用の効果を用いることでしたね。

そして、各記事でも紹介させていただいておりましたが、投資初心者がお伝えしたことを実践していくに当たっては、投資信託が最適であると考えております。

これまでの記事で紹介させていただいたとおり、それひとつで地域・時間・投資対象の分散と複利運用を全て実現することができるからです。※これらを満たさない投資信託もございます。

この記事では、そんな投資信託の特徴と優れている部分を改めて見ていきたいと思います。

INDEX
  1. 投資信託の仕組み
    1. 投資信託とは
    2. 分散・複利運用が全て対応可能
    3. 投資信託が安心できる理由
  2. 相場は読むな、相場を買え
  3. まとめ

投資信託の仕組み

ポートフォリオ

投資信託とは

改めて解説させていただきますと、投資信託は、あらかじめ設定された方針のもとに株や債権などが構成されている金融商品です。

飲食店でいうと単品注文が株ならば、投資信託はセットメニューです。

「経済の安定している先進国に分散して投資したい。」「AIの分野に力を入れている複数の企業に分散して投資する」など、

方針をもとにして、それに見合う商品を見つけて購入する形になります。

分散・複利運用が全て対応可能

前述の通り、方針をもとに投資対象の地域や種類は予め分散されるように設計されております。また、積立/一括を選べる商品も多く、時間の分散も可能です

毎月配当型商品等の単利で運用する商品や、再投資型などの福利で運用する商品があるため、老後の資産形成のための資産形成の条件は全て揃っております。

投資信託が安心できる理由

方針にあった投資信託を見つけることができれば、あとはプロが選んだ組み合わせで運用し続けてくれる形になります。

適切な投資信託を選べれば、初心者が安易に色々な株などを買って自分で分散投資するよりも確実性が高いと言えます。

これは、どれだけ勉強しても不安な初心者にとっては、かなりの安心材料ではないでしょうか。

せっかくなので、株など勉強しながら自分でもやってみたいという方もいらっしゃるかと思います。

それは素晴らしいことだと思います!その場合でも、少しでも投資信託に割いておけば、万が一失敗してもセーフティネットがあるので、安心して株などにお金を投じれるのではないでしょうか。

相場は読むな、相場を買え

簡単に投資信託が初心者におすすめな理由を記載しましたが、投資信託を通じて初心者の方に持っていただきたい考え方が

「初心者は相場を読むな、相場を買え」

ということです。

「この株は伸びるのだろうか?」「今が一番安いのだろうか?」

と悩んでいるうちに投資するタイミングをのがす。そして、資産形成をスタートできない。

多くの初心者の悩みですが、これを放置していると、焦りからリスクの高い投資に手を出してしまい、結果的に資産形成に失敗します。

これまで何度か触れてきましたが、今時分が投資しようとしている商品がどうなるかは誰にもわかりません。

しかしながら、世界の経済は今日まで着実に成長し続けてきました。

gdp成長推移

出典:『世界の実質GDP の推移』経済産業省編集,IMF作成

上記は経済産業省による世界のGDPの推移です。ご覧の通りリーマンショックなどの紆余曲折はあれど、長い目で見れば世界全体では経済は確実に成長してまいりました。

株の利回りに置き換えると、世界全体ではここ10年で7.1%、米国で約9.4%(※S&P500企業)の成長をしてきたと言われております。

なぜ、成長し続けたかといいますと、人口が増え続けたからです。

GDPとは国内総生産であるため、シンプルに生産者や生産物を利用する物が増えると経済規模は大きくなり続けます。

世界の人口推移

出典:国際協力NGOジョイセフ(公益財団法人)

そして、世界人口は2100年まで伸び続けるとされ、2100年で人口112億人と2015年対比で約1.5倍まで成長します。つまり、これからも世界経済全般は成長し続けます。

この事実を最大限に活用できるのが投資信託であり、世界全体に適切に投資してくれる優れた商品を見つければ、伸びるのが確実な市場で資産形成が可能なのです。

株などで未知の企業の相場を読もうとするのではなく、確実な経済成長をし続ける世界経済という相場を買う。

これが投資信託のベストな活用方法です。

まとめ

長期で安定的な運用ができる投資信託!

この仕組みを活用して、伸びる相場を買いに行く!

これが初心者にとって最適な老後の資産形成の手段であると考えます。

ここまでお伝えした内容を基に投資の判断や金融商品(投資信託)選びを行えば、やがて資産形成に置いて最適な投資商品と出会えることでしょう。何度も何度も読み返しながら、確実にここまでお伝えした内容を身につけ、金融リテラシーを向上させていってくださいね!

さて、基本編は一旦ここまでですが、次回からは、「金融リテラシーが高い人達は、投資信託をどこで購入しているか?」「そもそも、どんな選択肢があるか?」を解説していきます。

これらの内容によって、金融リテラシーが高い人達と同じ有利な条件で勝負できるようになりますので、ご興味のある方は今後も一緒に勉強していきましょう。

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老後の資産形成特集

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